FORUM 浜松ウエルネスフォーラムとは

浜松ウエルネスフォーラム2024 レポート

  • プロジェクトを地域内外に発信するためのキックオフイベントとして、「浜松ウエルネスフォーラム2023~「予防・健幸都市 」実現に向けて~」を開催しました。

    日時

    令和6年 3月 18日(月) 14:00~17:20

    場所 グランドホテル浜松
    オンライン YouTube Live
    主催 浜松市、(株)時評社
    内容 経済産業省と文部科学省による基調講演、浜松ウエルネスプロジェクトの紹介 など
    来場者数

    会場:150名、オンライン:約200名

    主催者挨拶 浜松市長 中野祐介
    基調講演 『人への投資について』
     経済産業省 産業人材課長 島津裕紀 氏
    浜松ウエルネス・ラボ
    活動報告
    1. 浜松ウエルネスプロジェクト概要説明
      浜松市ウエルネス推進事業本部 藤野仁 氏
    2. ウエルネスシティの実現に向けて、スズキの役割
      スズキ㈱ 次世代モビリティサービス本部長 熊瀧潤也 氏
    3. 浜松ウエルネス・ラボでの取り組み
      キリンホールディングス㈱ R&D本部中央研究所 山越達矢 氏
    4. 浜松実証事業報告
      Social Healthcare Design㈱ 亀ヶ谷正信 氏

    【健康ビックデータ分析報告】

      浜松医科大学 健康社会医学講座教授 尾島俊之 氏

    浜松ウエルネス

    推進協議会
    活動報告

    1. カロテロイドで健康アップ
      聖隷福祉事業団 聖隷浜松病院アイセンター長 尾花明 氏
    2. ブレス浜松ウォーキングイベント ~地域プロスポーツが持つバリューで市民健康増進へ~
      (一社) ブレス浜松 COO兼事業部長 山岸真智 氏
    3. はままつ健幸クラブ一周年キャンペーン                                         イオンリテール㈱ 東海カンパニー デジタル・営業推進部エリア政策推進グループ静岡県担当リーダー 岩崎豪 氏
    4. 「共創」で浜松を元気に2024 ~当事業部のウエルネス取り組み事例~

       聖隷福祉事業団 保健事業部 聖隷予防検診センター事務長 池田孝行 氏

    特別講演

    『新しい資本主義の中核:リスキング推進策について』

     文部科学副大臣 今枝宗一郎 氏

    浜松ウエルネス
    フォーラム総括
     スタンフォード大学循環器科主任研究員 池野文昭 氏
     浜松医科大学理事・副学長 山本清二 氏
     聖隷福祉事業団理事常務執行役員 福田崇典 氏

浜松ウエルネスフォーラム2024「予防・健幸都市(ウエルネスシティ) 」の実現に向けてポイント

  • 浜松市は、健康寿命が全国トップクラスで、この強みを生かして、市民がいつまでも健康で幸せに暮らすことができる「予防健幸都市(ウエルネスシティ)」を実現するべく「浜松ウエルネスプロジェクト」を推進している。
  • 浜松市は、「浜松ウエルネスプロジェクト」推進のため「浜松ウエルネス・ラボ」と「浜松ウエルネス推進協議会」の二つの官民連携プラットフォームを基盤に、①市民の健康増進②地域企業の健康経営促進③ヘルスケア産業創出₋などさまざまなヘルスケア事業を展開している。
  • 人的資本経営とは、人材を資本として捉え、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業の価値向上につなげる経営の在り方だ。政府としても人的資本経営を政策として推進、積極的に後押ししている。
  • スズキは、運転という日常行動から認知症の気配、兆候を察知できないかとの仮説を立て、60~75歳のドライバーを対象に実証事業を行った。現在、解析中だが、取得したデータを客観的に見つめ直してもらうことで安全運転の意識を高め、事故に遭わない運転ができるサービスを早い段階で実装できると考えている。
  • キリンHDは、「浜松ウルネス・ラボ」において、①聖隷MCIスタディ②笑いと脳の健康に関する実証事業③嗅覚機能とストレス状態を調べる④キリン脳ケアチャレンジ₋の四つの実証事業を展開してきた。実証事業によって、行動変容なとも確認できたことから、結果を浜松市民にフィードバックを行ってきた。
  • ヘルスケアについて行動変容を起こさせてるためには、①仕込み②仕組み③仕掛け₋の三つの要素が必要だと言われている。Social Healthcare Designでは、健康経営を実行に移すために、社員一人一人が健康の意味を腹落ちして納得できることが重要を考え、仕込みの部分、つまり健康リテラシーをいかに高めていくかに主眼を置いて、実証事業に取り組んでいる。
  • 2030年度の健康ビッグデータ分析は、聖隷検診センター(浜松市)の健康診断を受診した約6.1万人のデータをもとに、「脂肪肝対策の腹部超音波検査結果」と「毎年の健診受診と5年後の体重増加の関連」について分析した。結果は、全体で脂肪肝が見られた人は23%と全国平均よりやや少なかった。また、検診受診回数が高い人ほど体重増加が抑制できているということが確認できた。
  • カロテノイドは、加齢黄斑変性(おうはんへんせい)などの予防に資することが分かっている。そのためには、カロテノイドの供給源である野菜を1日当たり350㌘摂取する必要がある。野菜は、緑黄色野菜や淡色野菜、根菜などさまざまな種類の野菜や果物を食べることが望ましい。
  • 人口減少、少子高齢化の中でリスキリング(学び直し)は、非常に重要な政策と言える。リスキリングによって、個々の家庭の可処分所得が増えれば、接続的な経済成長や労働市場の流動化にも資するからだ。自由民主党は、リスキリングの重要性を踏まえ、初めてPIP(成果改善計画)を提唱。キャリア相談からリスキリング、転職まで一気通貫の実施が必要だとしている。
  • 文部科学省は、アントレプレナーシップ教育の重要性を打ち出し、2024年度は大使を従来の10倍の100人規模まで増やし、小中高大、ありとあらゆる学校行事に登壇させていく。さらに2025年度には、大使の規模を千人に増やし、受講者を1000万人規模まで増やすことを目指していく。

 

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